特別企画3・青春18きっぷ1700km



4回目 第三セクター化目前、日帰り北東北一周

 @弘前
 元々何も予定がなかったせいで使用期限が迫っているにもかかわらず2回分余っていた。それで使用期限ギリギリの週末、新幹線開通で第三セクター化される東北本線・青森−盛岡間乗車を目的に秋田から奥羽本線、東北本線、田沢湖線を乗り継いで北東北を一周してみることにした。一日で。おかげで一日分は余らせてしまった。
 朝一の列車で青森へ向かう。青森=りんご、これでもかと言わんばかりに巨大なりんごの置物。伊達にりんごの品種に「世界一」なんて名前は付けてない。

 快速しもきた
 青森−盛岡間で途中下車したかったので青森駅ですぐ乗り換え。車体にスヌーピーの列車。ただし「ドラえもん」列車とはワケが違ってこれは青森銀行の広告。他にもコカ・コーラのロゴが貼ってある列車があった。これも三セク化の影響か。

 @野辺地
 大湊線の乗換駅・野辺地で途中下車。そのまま快速しもきたに乗って大湊まで行くのも悪くない気がしたが(宿泊の用意はしてなかったが、時刻表を見たらその日のうちに秋田に帰れそうだった)一応それはまた別の機会にすることにした。
 予想外に気温が低い。駅前周辺も寒い。だがくどいようだがこれがいい。駅の目の前にあったコンビニも営業時間短縮。賞味期限切れのサンドイッチが半額で売っていて、安さにつられてつい購入。ある意味、大きい市では買えない商品。

 @八戸
 新幹線開通に向けて新駅舎が工事中だった八戸駅。だが市街地は遠い。
 八戸駅前のもうやってなさそうな店(店内がひどい荒れようだった)で見つけた「山の生ぶどう 十年もの」。ぶどうって干したもの以外は大抵生じゃないのか。それにしても生ものの十年ものって本当に食えるんだろうか。

 @三戸
 特急停車駅だが新幹線駅にはならなかった三戸駅。
 なぜか駅前は旅館が多い。駅から少し歩いたところで古いカップラーメンの自販機を発見。こんな自販機が置いてあるくらいだから当然辺りは寂れている。それにさらに追い打ちをかけるような「貼紙厳禁」の横の色褪せた小泉さんと内職急募の貼紙。

 @渋民
 渋民といったら「ドカベン」で明訓高校に執念の仁王立ちで公式戦唯一の黒星を付けた弁慶高校・武蔵坊の故郷。
 この駅にあってどれだけの人が使うのか全くわからない、顔の部分だけ抜いた写真撮影用の置物。

 @盛岡
 肌寒かった野辺地から一転、盛岡では暑さすら感じた。人口が多いところで気温が高くなることを身をもって実感。
 盛岡でも大きいりんご発見。一応岩手県もりんごの産地である。
 とあるビルの屋上に自由の女神を発見。どういう意図かはわからないがこういうある種の無駄や無意味さは嫌いじゃない。さらにこの自由の女神の顔が実はこのビルのオーナーだったなんていう小ネタが隠されてたりしたらもう最高。
 盛岡都心循環バス「でんでんむし号」バス停。なんか遅そうな名前だ。

 @雫石
 踏切を通ったりするミニ新幹線の駅、雫石。一応「新幹線」の名の通り、線路の軌間は新幹線に対応している。
 駅から最も近い店は墓石屋だった。 

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 長期休みになると青春18きっぷを買って列車に乗るのが恒例化してきた。その度に僕は家族や友人には呆れられ、今度はもう少し観光地や名所をじっくり訪れるような旅をしようかな、と思いつつも時刻表を開くと挑発的なまでに誘惑してくるマイナーな路線や駅の魅力に抗えずにそんなところをせこせこと見てまわるだけの旅をまた繰り返している。おかげで年々、日本全国駅前だけは確実に詳しくなっているのを自覚している。どこまで行っても「日本全国駅前巡り」ただそれだけである。
 新幹線開通=並行在来線のJRからの分離・第三セクター化、可部線・可部−三段峡間廃止などあまりありがたくないニュースが続く。青春18きっぷでの旅も心なしかしづらくなってきたような気がしないわけでもない。それでもやはり一見無意味なこのスタイルの旅が好きだ。きっとまた僕は同じようなことを繰り返すんだろう。一体次はどこだろうか。今から楽しみである。

おしまい




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