特別企画・旅をする

 つい先日、僕の通っている大学の学科行事で「工場見学」というものがあり、1泊2日の日程で関東にある某企業の工場を二つ、見学させて頂いた。この行事は「現地集合現地解散」だったので、工場見学の前後にそれぞれ1泊ずつして、ちょっとした鉄道の旅をしてきたのだが、その模様をお届けしようと思う。
 僕は元々、列車の旅(特にローカル線)というのが好きな人間で過去に数回、JRの「青春18きっぷ」という春・夏・冬休み限定の普通・快速列車乗り放題きっぷを使って一人貧乏旅行を敢行し、文字通り日本中(主に駅前)を廻ってきた。「一体そんなの何が楽しいんだ?」という疑問を呈されれば返答に苦しむが、人の趣向なんていうのはそういうもので、他人には理解しがたいような行動も、やっている本人にとっては至福の時だったりする。僕の場合は、ただ、同じような趣向の人がたまたま周りにいないだけでその結果いつも一人で旅をすることになる、というだけの話である。
 そういうわけで、今回も行動は工場見学中とその期間の1泊は除いて、一人である。よって自分の姿や陰の写っている写真すらない。あるのはどうでもいいような写真ばかりである。それでも、行ったことのない土地に降り立ってそこを適当に見て回り、どうでもいいような記録を残してくる、という旅が僕はたまらなく好きだ。
 それでは前置きはココまでにして、本編に入ろう。



 @越後湯沢
 3月4日早朝、新潟大学前駅を出発。普通列車で越後湯沢駅へ。高崎まで新幹線を使う為に改札を通る。ちょっとトイレ…と思ったらこんなものに遭遇。
 なんの変哲もないトイレの前のチリ紙販売機のはずがトイレ入り口の横に貼り紙。
 「ごあんない 越後湯沢駅前をご利用いただきましてありがとうございます。このトイレはトイレットペーパーを備え付けておりますので、どうぞご利用ください。
 このチリ紙販売機の存在意義は一体何なんだろう? 

 @高崎
 アッという間に高崎駅に到着。信越本線に乗って横川駅へ行く。
 ニッコリ笑っただるまさんは初めて見たが悪くない。発車・のりば案内の「上越線」の「越」の字の点がないのに気付く。

 @横川
 昔は軽井沢まで普通列車が繋がっていたそうだが、長野新幹線の開通に伴って横川−軽井沢はバスになったらしい。バスは結構急な坂道を行く。感覚としては日光のいろは坂を走るバスと似ていた。
 横川駅は何故か万国旗を飾っていた。

 @軽井沢
 軽井沢駅に到着。バスの中では(これも日光と同じ)軽井沢について簡単な紹介の放送が流れていた。
 軽井沢駅はJRの新幹線駅としなの鉄道の駅が一緒になっている。駅ビルにはFMの放送局も入っている。ちょっと中を覗いてみたらOA中だった。

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