特別企画・旅をする



 @高麗川
 二日目の工場見学を終えて、その日の宿を取った前橋に向かう。前橋までは南部線、八高線、両毛線に乗る。
 これで「こまがわ」と読むらしい。正直最初は読めなかった。駅前の公衆トイレには「かわせみ手洗館」という洒落た名前が付いていた。
 前橋は街並みも大きくて立派だったけれどもなんとなく寂しかった。インド料理屋に入ってカレーを食べる。残念ながら甲府の「激辛麻婆豆腐」ほどの威力はない。CoCo壱番屋の5辛の方が余程辛い。でも美味しかった。

 @大前
 最終日。両毛線の朝一に乗って新前橋駅で乗り換え。大前駅行きの吾妻線に乗る。
 最後の方に残っていた乗客の殆どは万座・鹿沢口駅で下車し、終点の大前駅で降りたのは僕を含めて3人。ちなみにこの駅では一日に登り下りともに5本の発着しかない(それでもこれより発着列車が少ない駅、俗に言う「秘境駅」というのもこの世には存在するから鉄道は奥が深い)。大前発の列車には結構な人数の乗車があった。

 @長野原草津口
 吾妻線の帰りに長野原草津口で途中下車。
 とある駅前のお土産屋の看板。
「店員はなまけています。ご自由にお入り下さい。」
 営業時間外(午前9時半頃)だったのだろうか、店員が怠けているどころか開いていなかった。
 駅の自動販売機で「鉄道浪漫珈琲(鉄道メダル付き)」を買って飲む。味は別にして鉄道の旅にはピッタリな名前だ。

 @渋川
 渋川駅で上越線に乗り換える。落書きがひどい。
 写真では確認できないが電話ボックスの上の可愛げな鬼も頬に落書きされていた。

 @後閑
 「無事かえる」と書かれた置物。無事帰るという割になんとなく寂しい。

 @水上
 高崎発の上越線普通列車は水上が終点。新幹線があるため水上駅発着の普通列車は少なく、「青春18きっぷ」で旅をするには不便だ。
 駅周辺を散策しているとなかなかシリアスな注意書きに遭遇。しかしハイキングコースの途中で「あらかじめ(しかも「あらかしめ」になってるし)鈴などを用意して」はない。まさに「聞いてないよ〜」である。こういうものはスタート地点か駅前にでも置いて欲しい。挙げ句の果てには最初の3行とは何にも関係ない「火の用心」で締めているし、よくよく考えれば結構理不尽かつ滅茶苦茶な注意書きだ。

 @長岡
 長岡で信越本線に乗り換える。小諸駅とは比べるまでもなく立派な駅舎だが、ホームの階段から駅構内に鳩が乱入。

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 以上で、三泊四日、工場見学兼鉄道の旅の記録は終了である。
 今回は鉄道の旅とは言ってもこの手の旅に付き物の「夜行快速列車」の登場が皆無だったため、肉体的な疲労・消耗は殆どなかったと言って良い。是非機会があればこれについても紹介したいと思う。
 さて、旅のテーマとも言うべき「日本全国駅前巡り」だがこれは北海道のローカルテレビ局、HTB制作の番組「水曜どうでしょう(秋田出身の僕が見ていたのは「どうでしょうリターンズ」という番組だった)」の影響を色濃く受けている。僕をこの種の旅に目覚めさせたのは紛れもなくこの番組である。最近、Web上でも見られるようになったらしいので是非、興味のある方はこちらの方も観ていただきたい。

おしまい





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