岩泉線は岩手県にあるローカル線である。昨年乗った三江線、一昨年に乗った只見線、そして名松線と並び、その存在意義は極めて薄い。事実、一日3往復しかない。1回乗り損ねるだけでもう終電だったりするようなすさまじい世界だ。 盲腸線、超閑散、秘境地帯。僕を魅了する全ての要素が整っている。目指すは岩泉線の行き止まり。ロード・オブ・行き止まり、「岩泉線をめぐる冒険」ご覧頂こう。 |
はやて初乗車。 |
「はやて」乗車 岩泉線乗車に当たって最大の問題は接続も含めたダイヤである。岩泉線に接続する山田線も上下共に本数が少なく、それが岩泉線の利便性の悪さをさらに強固なものにしている。 そこで、今回は秋田をスタートして盛岡から「はやて」で八戸まで行き、そこから八戸線-三陸鉄道と乗り継いで宮古で一泊、翌朝、岩泉線に直接乗り入れる山田線上り始発に乗車する、という計画を立てた。盆に帰省して墓参り後に岩泉線。国鉄職員だった死んだ祖父はこんな孫の突拍子もない行動を喜んでくれているだろうか。 予定通り「はやて」乗車。実はこれに乗るのは八戸新幹線開通以来初めてである。噂のアクティブサスペンションの効果か、乗り心地の向上が著しい。上越新幹線で未だ現役で走っている200系と比べるとやはり違う。30分強の乗車時間がアッという間に過ぎた。 |
トレインジャー。こまちは女らしい。 |
CDまで売るのかよ。 |
目的地岩泉発、龍泉洞コーヒー。 |
八戸まで行きますよ。 |
「うみねこ」に乗り換える。 |
八戸 八戸でJR八戸線に乗り換える。八戸新幹線開業の影響で東北本線の盛岡-八戸間は第3セクターになった。そのためホームは別々になっている。ちなみにこの転換に伴う運賃値上げのため、新幹線でも在来線でも盛岡-八戸間の運賃はあまり変わらない。これから新幹線がさらに青森まで延伸すると、盛岡-青森間の在来線は全て転換される。言うまでもなく在来線の未来は暗い。 八戸市の中心地には、八戸駅ではなくむしろ本八戸駅からの方が近い。鹿児島駅と西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)みたいな感じである。 本八戸駅舎内で日焼けサロンを発見。パッと見全くそんな感じはしない。学生は30分につき300円程安い。学校から帰ってきたら不自然に日に焼けていて親に問いつめられる高校生、なんていうシチュエーションが頭に浮かぶ。何年か後に振り返って思わず赤面してしまう若気の至りみたいな青春。いいな。 |
本八戸駅。 |
駅で日焼け。 |
一瞬、右翼と間違った。 |
海沿いを進む。 |
八戸線の主要駅、鮫。 |
鮫とウミネコ 八戸線の鮫駅で途中下車する。 どこまで行っても鮫、鮫、鮫。すさまじい程の鮫の徹底具合である。この町の人に好きな映画を訊いたら「ジョーズ」と返してくれるだろうか。 駅からしばらく歩くと蕪島というウミネコの繁殖地に行き着いた。小高い山の頂上に神社があった。ウミネコがたくさんいる時期はもう終わってしまっている様子だったが、神社のフェンスに付いている多量の糞を見ると、その時期に来るのはそれなりの勇気が要るような気がした。 |
鮫駅舎。 |
小学校も鮫。 |
交番も鮫。 |
もうどこまで行っても鮫。 |
海浜公園。よくみると→ |
人工海岸。 |
人工海岸で遊ぶ子供。パンツ一丁。 |
それを見つめる鳥。 |
蕪島神社。 |
フェンスは糞だらけ。 |
ウミネコ情報満載。 |
東北の巨星。 |
軽食ひげ。 |
何故に立小便。 |
「遊園地あり」の看板→ |
その遊園地。普通の公園。 |